2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

樋口一葉「にごりえ」の朗読を聴く

http://www.voiceblog.jp/kotoba/37781.html 樋口一葉「にごりえ」の朗読です。冒頭を聴いたが、お薦め。まるで日本昔話を聴いているような心地よい感じがいいですね。素晴らしいです。ちなみに、私個人は落語風を想定して読んでます。そういえば、一葉は東…

近況みたいなもの

最近は、宮台真司にネタを提供しているだけじゃん、という気さえする蒼龍です。ネットとは評価内容よりも言及そのものに効果がある場所だ。宮台サイトで他のブログへの言及を見るとちょっとむかつく(たいしたことない文章だと余計に)。 ネットで公開された…

亜細亜主義による問題解決は果たして可能か

はっきり言って今度の宮台真司はレベルが高い(http://www.miyadai.com/index.php?itemid=309)。脱落者は必至か。こんなのばっかり公開していれば、トラックバックのレベルも上がるかもしれないが、その前に読む人が少なくなってしまう(それでも構わない気も…

ジジェクの認知科学批判など、認知科学の歴史ではとっくに通りすぎたことだ

認知科学が、意識やクオリアの問題についての思弁的な話をするようになったのは比較的最近、1990年代以降のことだ。それまでは、基本的に実証的な「科学」としての地位を保っていた。1990年代あたりに物理学者ペンローズなどが加わったあたりから、話が思弁…

更新日数50日突破記念!

このブログの更新日数が50日を突破しました。記念として、プロフィールの書き換えとメールアドレスの追加を行ないました。ただし、いきなり画像を送ったりは絶対にしないでくれ、ウイルスだと思ってすぐ捨てるから。 ネタが現代思想から認知科学に移行してる…

澤口俊之「わがままな脳」

日本人の書いた脳科学の解説書としては最良。この人はたまに怪しい本も手掛けるらしいが、この著作はまっとうです。この著者が国際的な第一級の脳科学者であることがよくうかがえる本。とりあえずお薦め。ただしこの著作、認知心理学に関する知識が怪しい、…

ised倫理研第5回の感想

正直言うと、私は倫理を話し合うことに価値を感じたことはない(ised倫理研第5回 http://ised.glocom.jp/ised/20050820)。いくらお偉さんとか知識人とかが倫理について話し合おうが、実際にそれに従う人などあまりいない。これが医者の倫理規定だったら、学会…

私たちはいかにして世界を知るのか--哲学的認識論について--

私的な序論 ある意味で、私は昔からたった一つの疑問についてしか興味を持っていなかった。他の人は世界をいかに見ているのか。果たして私と同じに見ているのか、そうではないのか。人は物事をどのようにして知るのか。なぜ同じ物を見て意見が分かれるのか。…

実験計画とか統計的な有意差とかって別に怪しいもんじゃないよ

メディアリテラシーの練習問題;室井尚の奇妙な反・嫌煙運動プロパガンダ論(山形浩生) http://cruel.org/other/smoking.html 見事。私もタバコは嫌いだけど「吸うな」とまでは言わん。でもタバコの煙ってほんとにいやだ。近くの人がタバコ吸い始めるだけで私…

日本語で読める認知科学系サイトのリンク集

日本語で読めるまともな認知科学のサイトは異様に少ない。一番いいのはアメリカのサイトを見ることだが、やっぱり英語を読むのはめんどくさい。というわけで、何とか探したまともなサイトを紹介したいと思います。でも、入門サイトって、いいのがない。あん…

必読ブログ発見、私のこんなブログ読んでる場合じゃない

日本人が知らない 恐るべき真実 http://d.hatena.ne.jp/rainbowring-abe/ 日本は経済破綻している。それを見事に解説した、驚くほどすごい内容。こんなのブログで発表しちゃっていいんですか。書籍化は必然でしょうけど。というわけで今のうちに読んじゃいま…

互いに矛盾したシステムか均質化されたシステムか、という不毛な選択

日本ではシステム間の専門分化が激しく、システム間の矛盾が大きな問題になっているように思う。典型的な例は、教育システムと経済システムである。教育システムは真面目で勤勉な生徒を育てることに勤しんでいるが、そういう人物がいざ就職しようとすると大…