2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

神経哲学は用語が理解しにくいな(同一ブログからの引用ばっかり篇)

「ビルディング・ブロック・アプローチ」は、意識野全体を独立した意識の構成単位から成ると考え、特定の意識体験に関するNCCを見つけようとします。ただ、このアプローチにはちょっとやっかいな性質(問題点)があるそうです。それは、無意識的な主体が知覚…

意識研究の系譜と認知科学の系譜

「ノーベル賞科学者のアタマの中―物質・生命・意識研究まで」ASIN:480671187X*1を読むと、意識研究の系譜と認知科学の系譜は分けて考えた方がいいなと思う。意識研究はシュレジンガーあたりからクリックやペンローズなどを経る伝統があり、自然科学系のノー…

10/22日曜のNHKスペシャル

NHKスペシャル|「赤ちゃん 成長の不思議な道のり」 http://www.nhk.or.jp/special/onair/061022.html 残念なことに冒頭15分ほど見逃してしまったが、それでもとても面白く見れた。例えば、赤ん坊がテレビ画面で外国語に触れるか対面で外国語に触れるかで…

生成文法概観

標準理論(チョムスキー1965) 句構造規則 語彙 ↓ ↓ 深層構造 ↓ 変形要素 ↓ 表層構造 ↓ 音韻化

アマゾンのコメント付リストマニアと認知系言語研究の行く末

生成文法の入門書 http://www.amazon.co.jp/gp/richpub/listmania/fullview/R29X5RM1874SCN/ref=cm_lm_detail_ctr_full_2/249-6073413-7246757 「認知言語学研究の必携書」 http://www.amazon.co.jp/gp/richpub/listmania/fullview/WMRVAY9Q1RGX/ref=cm_lm_d…

認知科学はすでに終わってる…?

正直なところ、認知科学(の盛期)がすでに終わったものだとしてもそんなことはどうでもいいことだ(それを言ったらフランス現代思想はとっくに終わってる)*1。私がむかつくのは、認知科学の成果がろくに考慮されずに議論がなされていることだ。未だに認知…

放送大学の認知心理学概論シラバス

放送大学 授業科目案内 認知心理学概論('06)シラバス http://www.u-air.ac.jp/hp/kamoku/kyouyou/ippan_jinbun/s_1117416.html 機会があって一回分をちらっと見たのですが結構よかったです(亡き波多野先生はこんなところにも出てた!)。私はこれからも見…

進化論への言語ゲーム的な理解

言語ゲームは後期ウィトゲンシュタインの著作「哲学探究」で提出された用語である。はっきり言ってしまうと、言語ゲームという用語は多くの人に使われているが、当のウィトゲンシュタイン自身がきちんと定義してない上に、この用語を多様な文脈で用いている…

あるテレビCMを見た感想

最近、ある人材派遣会社のテレビCMを見てショックを受けてしまった。電車で帰宅するOLが仕事上の悩みに一人で鬱々としている様子をアニメで描いたCMだ*1。これが日本のサブカルチャーとしてのビジネス・ブームの行き着く先なのだ、と。 1990年代の終わ…

認知言語学概観

認知意味論の原理 概念構造は身体化されている 意味構造は概念構造である 意味表象は百科事典的である(意味の辞書的定義との比較) 意味構築は概念化されている(それぞれの概念空間に対応している)