2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「認知科学年表(増補版)」への追加

以下の著作を「認知科学年表(増補版):英語原典版つき」に付け加えてみました(ちなみに私自身は読んでません。他にもお勧めがあればお知らせください)。ピンカーやジャッケンドフは参考文献としてよく見かける初期の代表作を選んでみました(Millenium Proj…

日本の自殺の話、続報

養老孟司先生世代の脳は狂っている http://blog.livedoor.jp/kangaeru2001/archives/28977297.html 脳がおかしい云々の話はバカらしいので無視するにしても*1、統計データそのものは興味深い。団塊の世代前後はもともと自殺率が高いかもしれないのね。ただし…

どうでもいい情報

人類学と認知言語学との幸福な結びつきに追記を付け加える。プロフィールの最後におまけをつける。 最近、某有名ブロガーにブックマークされたせいで、このブログにしてはページビューが異様に上がり、古い記事にトラックバックも来た。トラックバック先で引…

晩年のフーコーってさっぱり理解されないよな〜

歴史家としてのフーコー http://cruel.org/other/foucault.html フーコー批判の翻訳。こんなのを訳して公開しちゃうんだから山形さんってすごい。実はフーコーの歴史的資料の扱いがぞんざいなのは結構有名。それをついた議論としては見事。まぁ、そもそもフ…

ダートマス会議から半年

今年って人工知能が提唱されたダートマス会議から50年だったんだね、気づかなかった。なんだかコンピューター関連の有名人のインタビューが目に付くと思ったよ(あぁ、でもアラン・ケイは関係ないかな。マービン・ミンスキーのインタビュー(英語)ってのもあ…

↑上の記事について

実は、折を見て出そうと寝かせてあった記事です。宮台さんの最新記事「全体性の消失」を読んでしまったら、じゃあさっさと公開してしまおうと思った。今回の宮台さんの記事は異様に力の入った集大成的な文章ですね。最後までついていける人はどれ程いるのや…

資本主義の弁証法的な展開

今の日本じゃ若者が弱者だぁ、って議論が一部で見られるが、これはちょっと危険な議論だ。なぜならこれは「大人/若者」という旧態依然とした対立を前提としているからだ。図録▽自殺率の国際比較 http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/2770.htmlを見れば分かるが…

下らないアフォーダンス批判

アフォーダンスが自由意志と関係しているから批判するという話があるらしいのをネット上で読んで、相変わらず日本は議論のレベルが低いなと思った。アフォーダンスは因果論とは無関係だし、そもそもギブソンは知覚の因果論に対して批判的だ。因果論とは無関…

蒼龍のメディア論的おしゃべり

Arational Agentの神経倫理学日記 2006年7月2日 http://members3.jcom.home.ne.jp/0129349201/ コメント欄でお知らせしてもらったのでリンクしときます。ここで紹介されているサイトの中でも、社会心理学からの解説である『メディアの影響』はとてもいいです…

日本は一次観察と二次観察とが乖離した不毛な空間

「サードオーダー」問題に関連する文章を書きました http://www.miyadai.com/index.php?itemid=365に関連させて…。分かりやすく言えば、一次(ファーストオーダー)の観察とは現実への観察であり、二次(セカンドオーダー)の観察とはその観察の仕方への観察…

フラーの科学論

これは、アメリカ哲学の職業的専門化の度合いが強い事と関係している。そしてこの専門主義ゆえに、哲学者は科学における同僚専門家(つまり科学者)の正当性を強化することに熱心なのである。イギリスとアメリカにおける心の哲学の営まれ方を比較してみよ。…