2025-11-01から1ヶ月間の記事一覧

書評 ゾーイ・シュランガー「記憶するチューリップ、譲り合うヒマワリ」

「記憶するチューリップ、譲りあうヒマワリ: 植物行動学」 近年の植物学の界隈で話題の植物の知性についての研究を、様々な研究者へのインタビューを交えて紹介した科学ノンフィクション。 現在、植物の知性については激しい論争がある。著者はジャーナリス…

リベラルにありがちな二重過程説(無意識の偏見)への間違った理解

近年のジョセフ・ヒースのエッセイはどれも面白く、経済学101のサイトですぐに日本語で訳されるのでお薦めします。最近だと特にこれがお勧めだ。 正直、ヒースは主流経済学についてはちょっと真に受けすぎだと思う1が、認知科学や進化心理学については知識が…

現代的な観念論の科学との対決を見届ける

まず始めに、前回の記事でまとめた現代的な観念論の中心的な特徴を確認しよう。 私たちの経験する世界は意味(又は概念)で満たされており、その外側なんてない 次になすべきなのは、観念論の科学との対決を見ることである。なぜなら、現代に観念論が否定され…

哲学史上の現代的な観念論の特徴を見つけ出す

前回の記事では、観念論についての一般的な説明を紹介した。だが、その説明ではバークリーとカントの観念論までに留まっていて、哲学史的なその先には触れられていなかった。それを少し追いながら、現代に相応しい観念論の理解を探ることになる。こんな試み…

現代の学者による観念論の説明を眺めてみる

現代の哲学において観念論は目の仇にされがちだ。私がやろうのしてるのは、観念論を擁護する(擁護できる形に変える)ことが目的だ。そのためにまずは観念論の説明から始める。 現代的な観念論のイメージは、20世紀初頭のイギリスでの観念論-実在論の論争や同…

現代哲学に見られる観念論の要素を少し覗いてみる

最近、現代哲学では否定的に扱われがちな観念論を擁護する記事を書こうと計画している。別に論文を書く訳ではないので手軽に書くつもりだが、それなりにちゃんとした内容にしたいので、どうしようか迷っている。本体の記事を書くのはまだ先になりそうなので…