「はてな認知科学小辞典」の項目選定の試案

これはデモンストレーションとしてのお試しです。とりあえず、適当に思いついたのだけを少し挙げています。本格的にはまだまだこれからです。もちろん、これから増えます。
ちなみに、認知科学のお薦め文献としては、NHK出版から出ているピンカーの一連の著作ならどれでもいいと思いますamazon:ピンカー。手軽で安く読みやすくレベルが高い。しかし、私の本命のお薦め文献は、ヴァレラらの「身体化された心」ISBN:4875023545 です。ある意味、20世紀の認知科学の総決算みたいな著作です。この本を出発点にして、ここから先に進むことができたときが、本当の始まりという気がする。

はてな認知科学小辞典」の項目(仮)

認知心理学:チャンク、ワーキング・メモリ、心的回転、典型例、認知地図
動物行動学:プラステック言語、心の理論
神経生理学:ニューロン神経伝達物質、大脳皮質、海馬、ブローカ野、ウェルニッケ野
心理言語学生成文法、深層構造、認知言語学
心理人類学:認知的徒弟制、サピア・ウォーフ仮説
人工知能 :チューリング・マシン、スクリプト、フレーム問題、コネクショニズム
認知発達 :最近接領域理論、発達段階
日常言語学派:言語ゲーム、カテゴリー・ミステイク、カルテジアン劇場
知覚研究 :ゲシュタルトアフォーダンスパターン認識
その他  :モジュール



これを期に、認知科学に再び手をつけていますが、認知科学の基本的発展は20世紀で終わりという以前からの考え方には変わりがありません。新しい本をまったく読んでないわけではない(「共感する女脳、システム化する男脳」サイモン・バロン=コーエンisbn:4140810343「木を見る西洋人 森を見る東洋人」ISBN:4478910189)。つい最近、東京に行く機会があって、時間はあまりなかったのだが、八重洲ブックセンターを一通り一時間ほどで見て回った。見るべき領域が広いのできつかったが(認知科学+哲学+α)、以前からあった著作以外で特に面白そうなのは、マラブー脳科学批判の本ぐらいだった(買ってないが)。結局、以前から興味はあっても読んてない本を読むしかないと思った(そういう本に限って高い本ばかりだが)。そもそも、認知科学の著作って、未訳や絶版があまりに多く、手に入るにしてもまともな本は大部で値段が高いことが多い(日本人の書いた本は問題外が多い)。正直言って、洋書を読むのはめんどくさい。論文程度の短い英文ならともかく、英語の著作となるとどうしてもつまみ食いがいいところとなってしまう。といっても、私の場合は、細かい知識にこだわるよりも、基本のパターンを理解する方が得意なので、あまり気にしていないが。