語のクオリア構造に関する情報、続報

"Models of Lexical Meaning" James Pustejovsky http://www.cs.brandeis.edu/~jamesp/projects/models.html
Pustejovsky本人のホームページからクオリア構造の関連部分だけを翻訳。参考にどうぞ。

例えば、「本」は私たちが本について知っているすべてと結びついていると心理学者は言いたいようだが、伝統的な論理学にはこうするための公式のやり方はないし、伝統的な論理学では名詞は単にその属性と関連してるだけでその関係との関連はない。どのように私たちは「本」のような語にそれに値すると思われるより豊かな関係する意味を与えるのだろうか。クオリア構造と呼ばれる表現を、語が意味する最小限の説明を提供するものとして考えることが出来る。例えば、「本」の意味はアリストテレス流の説明(例:原因)に似た何かを含んでいる。つまり、場所や材料といった基本的なカテゴリーでもあるそれの持つ機能を、私は知らなければならない。ということは、私が本を楽しむとき、私は本を読むことに普通は関連してるし、こんどは私が本を買うのに関連してるときは、その物的対象そのものに関連してる。クオリアには「本」という私たちの概念のための情報を、その外延として直接に含んでいる。

relationとreferは関係と関連と訳し分けてます、ややこしい。と言うか、私が前回言ったことは間違い?属性と関係をうまく分けて理解するのが難しい。内包=属性、外延=関係、ってことになるのかな(内包への言及はないが普通は外延とセット)。文章からはその違いは分からない。外延って辞書的には「その概念が適用される事物の範囲」だよね。「本」に対して「読むこと」は外延なのか?ちなみに、普遍概念(犬に対する動物のような)に関しては以下の引用を参照(訳しません)。

In studying the nature of conceptual and lexical ambiguity, there are some important issues to address regarding compositionality in general (i.e., the way concepts combine to make larger concepts).

このあたりまで来るといろいろな用語(意味だの概念だの)が錯綜してどう結びついてるのかさっぱり分からなくなってくる。すいません、これ以上は勘弁してください。