哲学・思想メモ、その他

分析哲学とは何か http://d.hatena.ne.jp/nuhsnuh/20060402#p3
分析哲学とフランス現代思想との簡単な特徴が列挙されて比較されてます。個々の例を挙げて反論もできますが、全体像としてはまぁまぁ納得でしょうか(ケチつけると切りがない)。こういうのって「英米系vs大陸系」の対立にも見えるけど、考えようによっては「カント派vsヘーゲル派」みたいに見えなくもない。
分析哲学といいフランス現代思想といい認知科学といい社会生物学といい、一通りの学問的革命はみんな20世紀で一区切りって気がする。これから先どうなるんだろう、統合?分裂?共存?…いいかげん「進化心理学vs社会構築主義」みたいな関係はイヤだ。対立もイヤだけど、今の状況はどちらかと言うと互いに無理解に近い。この不毛な状況、何とかならないかな。
子どもを動かす―心理学から見た効果的な教育技術 http://www.kinokuniya.co.jp/04f/d03/tokyo/jinbunya.htm
ヴィゴツキー翻訳(研究)で有名な柴田義松さんによるお薦めブック・リスト。「新訳版・思考と言語」ISBN:4788041103っております。「心を探して―ブルーナー自伝」ISBN:4622030640るのにびっくり。私もアマゾンでレビューでも書こうかと迷っていた。認知革命の意義を知るのになかなかいい本です(なんてったって関わった張本人)。当のお薦めブック・リストは…よく分からん。私は教育心理学の出身だしヴィゴツキー大好き先生の影響も受けたんだけどねぇ。でも、この方向性ならレイヴ&ウェンガーとかマイケル・コールとかも入れとくのが筋って気もする(実際お薦めできる本だし)。まあ、そもそも私自身は学校教育にはそれほど期待してないんだけど。

  • おまけ

ちなみに最近、はてなダイアリーって生物学系(特に脳研究や動物研究などの認知科学関連)のブログがそれなりにあるのに驚いた。まあ、私が進化論や生態学で話など書くからおとなり日記でつながったのだが、それにしてもうまくつながったものだ(おとなり日記ってそれほどは当たらない気がするけど)。人文社会科学系だけじゃないんだ、はてなって!