トマセロの普遍文法批判
トマセロのホームページ(http://email.eva.mpg.de/~tomas/index.html)から。普遍文法批判の論文があるな(Tomasello, M. (2004). What kind of evidence could refute the UG hypothesis?)。短いから早速読んでみた。これは普遍文法(UG)の要約としても便利。みんな普遍文法について言ってる事バラバラじゃんって確かにそうだよね。そもそも普遍文法は科学として成り立っているのかという疑問も分からなくもない。何で言語だけ特別視されるんだよもなるほど(普遍数学や普遍音楽はないのかよと指摘されてる)。でも、なぜピジンからクレオールへという有名な例は挙げられていないのか。これこそ普遍文法の最も強力な証拠じゃないのか(新手話の出現よりも説得的な気がする)。とはいえ、普遍文法を実証可能な形に定式化しろ!との指摘はあまりにもっとも。でも考えてみると、認知言語学も偉そうな事いえるほどの状態だろうか。トマセロが一方的に認知言語学を支持してるだけって気もする。