社会心理学者の山岸俊男がテレビに出た

爆笑問題のニッポンの教養 File004:「人間は動物である。ただし…。」 http://www.nhk.or.jp/bakumon/previous/
社会心理学者の山岸俊男が出演したNHKの番組を見た。実験の設備がいいものですごいなぁとか、心理学実験の説明が少なすぎとか、爆笑問題の太田さんの発言はやっぱり鋭いとか、まあ感想はいろいろある(もうちょっと番組作りに手をかければ…というのが正直な感想。あれじゃ素人には何も分からん)。山岸俊男に関しては、学生時代に、社会心理学の少人数の演習授業で彼の研究論文をゲーム理論の基礎説明と共にレジメで発表したことがあるし、手伝いをした社会心理学の学会で見かけただけで当時の私は感激したりとか(ようするに当時の私は山岸俊男の実証研究に感心していた)。でも、この番組では山岸俊男の最大の長所である実証家としての側面は見れなかったのが残念だ。環境をデザインしようという意見に関しては賛同するけど、正直言ってその説明にはそれほど感心したことがない。安心とか信頼とか名前を付けてるだけな気がしてならないし、進化心理学にも同じ傾向があるけれど、適応概念ももうちょっときちんと定義しないとなんでも説明できすぎてしまう。で、相変わらず太田さんの意見は鋭い。

太田:話はおもしろかったけど、じゃ、山岸先生はこれからどんなことをしようとしてるのかというと、あんまりわかんなかったよな。掃除当番大嫌いって学生時代に思って、実験でそのことを解明したっていうのはわかるけど、それで終わっちゃうじゃない。あの風貌でとんでもないことを考えてたりして・・・

  • 上記のNHKサイトからの引用

これはある意味、現在の心理学者の限界でもあるような…