殴り書きメモ
- 国内的事情:日本の政治的近代化の遅れの問題
- 上からの違法性の摘発が恣意的で威嚇効果が薄い(せいぜい効果は一時的)→単に国家に期待するのではなく個々の国民からの訴えができる制度(できれば意識も)が必要
- 立法や法改正が時事的な気まぐれであり計画性がない←立法の官僚任せと政治家のブレイン不足で修正が利かない状態にある
- 弱者(例えば雇用者や国民)が強者(例えば経営者や国家)の人情に期待しすぎる→なぜ労働運動などの社会的活動が必要かの理由はここにある
…民主制や結社主義に代表される日本の政治的近代化(市民社会性)は重要な課題であって、問題への対処療法で済ませてはいけない。ただし、裁判員制度のように事情を考慮しない上からの押し付けでは意味がない。すでにある社会を考慮した制度的整備が必要。
- 国際的事情:後期資本主義の問題
- グローバル化によって他国に外注できる仕事が先進国から流出→先進国には高度な技能や知識が必要な職業ばかりしか残らない(先進国は収入の高い職業に依存した形でか物価が高い?)
- 高度な技能や知識を身に着けるための基盤はなかなか整備されない→高度な技能や知識が社会的に再生産される(貧富の差が受け継がれる)度合いが上がっている
…グローバル化は後期資本主義の自然な流れであって誰に止められない。できるのはマシな状態にすることだけである。経済における資本主義と同様に政治における民主主義を推し進めることが必要だ。国家が全てを把握して適切に管理することの困難を考えると、個人や団体の方から積極的に秩序の形成に参与していくしかない。経済的近代化に比して政治的近代化が遅れた日本を問題視しろ*1。