身体化とか何とか

UTCPワークショップ "Philosophy of Perception: Being in the World"
http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/blog/2009/03/utcp-workshop-philosophy-of-pe/

この20年近くの間に、知覚の哲学、心の哲学、そして認知科学の哲学の分野では、古典的な認知主義と内在主義のパラダイムに代わる心と認知に関する考え方がさまざまに提出されてきた。

アフォーダンスとかエナクティブとか日本じゃ好まれるんだよね(のはず)。その割に日本ではめぼしい成果が表に出てるのを見ることはあまりない、というか翻訳自体が少ない(本当に好きなのか?)。そういえば、21世紀に入ってからはAlva Noëによる知覚の哲学が話題になったり、最近だと生命との関連を問うているのを見ることも多い気がする。

世界的に見ても、多くの哲学科で認知科学との共同研究センターを設けることがここ20年近くブームのように行われてきているが、実質的内容を持つ研究がなされることはそれほど容易ではないようである。日本では残念ながらほとんどそうした研究のあり方が見られないままいま現在に至っている。

あははは、確かにそうだ。哲学が科学に貢献しようとか科学的手法を哲学にも持ち込もうとする試みでうまくいっているのをほとんど見たことがない。こう言っちゃ悪いけど、哲学者が本職の科学者にかなうわけない。こっちは認知科学の基礎について悩んでいるっていうのに、哲学の自然化のように認知科学が哲学の基礎になりえるみたいな考えが私にはさっぱり分からない
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おまけで、アメリカのアマゾンから関連書籍リスト「延長された-身体化された心/知」。よくできたリストだけどヴァレラらの本がないなぁ。それにしても、何でこの辺りの本ってなかなか訳されれないんだろう(好きな人は日本に多そうなのに…)。