既に今年の日本のミステリーのベストかも、太田愛「天上の葦」

最近は日本のミステリーを読むことが多く、特に21世紀に入ってからの日本のミステリーは海外ミステリーと比較しても日本の他ジャンルと比較しても、そのレベルの高さに驚かされている。そのうち、21世紀の日本のミステリーのお気に入りリストでも作ろうかとでも予定は立てている。
とはいえ、私自身は(本来の得意分野は別にして)比較的に評価が定まってから本を読む傾向があって、新刊はよほどのその著者のファンでもない限り読まないのだが、これはたまたま図書館で目について新刊であるにも関わらず直感で借りて読んだのだが、そのあまりの面白さに驚愕。私がリスト化しようとした本(本格ものが多い)とは方向は違うが、そんなこととは関係なく、私がこれまで読んだ日本のミステリーの中でもトップクラスに入れて良い。このミスの上位作品でも時々それほどの出来?と思う時がある程には評価が厳しい私でも、これは素直にお薦めできる。私の趣味に偏ったリストにはのせないつもりなので、単独の記事で紹介しておきます。内容はアマゾンとかを読めばいいので書きませんが、面白いことだけは保証します。

天上の葦 上

天上の葦 上

天上の葦 下

天上の葦 下

ちなみに、最近出た認知科学関連の一般書でお勧めは「理性の起源: 賢すぎる、愚かすぎる、それが人間だ (河出ブックス 101)」です。