「はてな認知科学小辞典」の項目選定に関する試論

はてなキーワード認知科学関連の用語を増やすために、「はてな認知科学小辞典」というものを考案しました。とりあえず、キーワードにあるないにかかわらず項目を選定してみたいと思います。説明内容を本格的に書くのはその後にします。項目は少なすぎるのも困るのですが、多くなりすぎても収拾がつかなくなります。専門的すぎる用語は外し、認知科学の全体像を知る上で必要な項目に絞っていきたいと思います(個人的には、あまりに古びてしまった用語は外した方がすっきりすると思うが、まだどうするか決めていない)。ちなみに、人名辞典も後に別で作るかもしれません(分からんが)。
はじめは、「認知科学辞典」項目一覧から適当に項目を選んで、足りないのをつけたそうとしました。しかし、実際に「認知科学辞典」項目一覧に一通り目を通して項目を選んでみたところ、どうもおかしいという気がしました。約2時間以上かけて目を通した結果としてです。lispとかprologといった古臭いプログラム言語はあるのに、それこそ古典的用語であるチャンクがないなんて信じられない。他にも結構入ってない用語がある。それに用語の翻訳もなんか変なのが多い。もうこんなもんに頼るもんか。というわけで、あんなもんは参考程度にして、方法をまったく転換させることにしました。
とりあえず、認知科学に関わる代表的な分野を一通り挙げることにしました。それから、それぞれの分野ごとに重要な用語を選定することにします。下にその分野の候補を挙げておきましたので、参考にしてください(右側はその分野の代表的人物)。認知科学は学際的分野で、関わる領域が文系理系の多くの領域にまたがっています。できれば、ご協力よろしくお願いします。
ちなみに、私が書いた認知科学年表*1は、認知科学の歴史の全体像を見通しやすくするために、ある程度に厳選して書かれています。だから、有名な著作であっても載っていないことが多いですし、私のよく知らない分野、特に脳科学関連、はあまり含んでいません。それほど当てにしないでください。


認知科学の代表的な分野(まだ増減の可能性あり)と主な人物

認知心理学ブルーナーやミラー
動物行動学:プレマックやグドール、ローレンスやティンバーゲンもありか?
神経生理学:ヘッブとかエーデルマンとか、いわゆる脳科学関連は一応ここ
心理言語学チョムスキーやレイコフなど
心理人類学:ルヴァインやレイブ、コールもか
人工知能 :ウィノグラードやミンスキー、ドレイファスはここでいいかも
認知発達 :ピアジェヴィゴツキー
日常言語学派:ライルやウィトゲンシュタイン、サールやデネットもかな
知覚研究 :ギブソンやデヴィット・マー
その他  :フォーダーなど、特定の領域に入れづらい者
認知心理学はそのままだと項目が増えすぎるので、領域を少し分割してます(認知発達や知覚研究)。進化心理学関連は動物行動学や神経生理学に、文化心理学関連は心理人類学に、入れてしまっても構わないと思うけど(足りないなら付け足します)。ちなみに、心の哲学とか量子物理学とかは私としては入れる気はまったくない。あんなの認知科学とは関係ないと思う。各分野ごとの項目の試案はこれからです。もう少しお待ちください。