2005-01-01から1年間の記事一覧

ちょっとした言及で経歴とかの確認はめんどうでしない

コメント合戦(前回の記事)をすると切りがないので記事に昇格します。別に本物でも偽者でもプログラムでも何でもいいけど、またコメントが返ってきたことにびっくり。ネット上ではテキスト中心主義者である私としては文章がまともならなんでもいいです。

アフォーダンスって受けるネタ?

アフォーダンスネタで久しぶりにコメントとトラックバックとの双方が来たのにびっくり。アフォーダンスはそんなに受けるネタなのか(それにしても、副題つけたらおとなり日記で引っかかるぞ。何が書いてあるか分かりやすいから?)と言っても、どちらもデザイ…

アフォーダンスという概念の意義がいまだに見出せない

はっきり言わせてもらうと、未だにアフォーダンスとは何かがあまり理解できない。辞書的な定義ならはてなキーワードにもある。でも、そんなの知ったって分かったことにはならない。なぜアフォーダンスという概念が必要かが分からないといけない。

認知心理学における英米系と大陸系

「限界の思考」ISBN:490246506X英米系と大陸系と言う話があった。そういえば、認知心理学の理論にも英米系と大陸系がある。そして、その特徴も「限界の思考」で挙げられていた社会学理論の特徴とそっくりだと思った。理論における英米系と大陸系の違いは結構…

アイロニーって、行なうことに価値があるのであって、それについて語ることにはないんじゃないの

今回の宮台真司(http://www.miyadai.com/index.php?itemid=318)は、最終的な結論(アイロニー観)はもっともだとしても、だからなんだっていうんだと思いたくもなる。私は宮台真司がここから先に進まないのに嫌気が差している。もしかしたら…と何度も期待し…

久しぶりにamazonでレビュー「プランと状況的行為」

久しぶりにamazonにレビューを書きました。よかったら見てください。私がamazonでレビューを書くのは、他のレビューでの誤解を解くためと、まだレビューがない本をお薦めするためと、でしかない。おかげで私が公開するレビューは古典や定番が主だ。今回も認…

インターネットはホットなメディア、だからこそクールなテキスト中心主義者になれ

有名なメディア論者マクルーハンは、ラジオはホットなメディアでテレビはクールなメディアだ、と言っている。テレビは映像と音声によって多くの情報が流されるので視聴者は受身になるが、ラジオは情報が音声だけなので想像力をはたかせる余地があり積極的に…

放送大学で佐藤郁哉の講義を見る

昨日(2005/12/5)テレビのチャンネルを適当に合わせてたら放送大学でどっかのおじさんが講義してた。何となく見てたら暴走族の話だった。そういえばそういう本を昔読んだことあるなと思って見てたら、内容からどうも佐藤郁哉(社会学者)臭いと思ってたら、本…

「限界の思考」を読む

やっと「限界の思考」(ISBN:490246506X)を手に入れて読む。私は新刊はなかなか買わずに評価を待つ習慣があるが、これは珍しく待てずに買ってしまった。それにしても、この内容にこの分量でこの値段はお買い得すぎる。本への評価が厳しい私でも買ってよかった…

経済活動において人が知る情報はいかなる役割を果たすか

言葉による情報が現実における情報と一致するとは限らない。その一致を直接に確かめられなければ、あとは信頼によって納得するよりほかはない。これを理解していない人があまりに多すぎる。欠陥商品とか欠陥住宅とかはその場その場の対処だけでごまかしても…

さらに宮台真司でニーチェネタ

宮台真司は理論と実践を対立させていること自体が問題だと思う。芸術家であるワーグナーはまだしも、一著述家に過ぎないニーチェにどうせいと。理論と実践の対立はもちろん言説と行為の対立とは一致しない。宮台真司は、ニーチェは下らないおしゃべりばかり…

宮台真司にかこつけてプラトン話をする

何だか宮台真司すごいです(http://www.miyadai.com/index.php?itemid=317)。以前の安易に逆説に頼る語りよりはよくなっているが、話が複雑で中身が濃くなってきている。私個人としては歓迎するが。初期/後期ロマン派問題は私も興味を持っていた(ちなみに私自…

ホラティウスの詩

古代ギリシア・ローマに関するネタも好きな私はこんなブログも読んでたりする(http://d.hatena.ne.jp/prokopton/20051119/p1)。リンク先は古代ローマの詩人ホラティウスの詩の翻訳です。下ネタな内容なので覚悟してください。邦訳「ホラティウス全集」がいま…

認知科学のポストモダン化と意識の脱構築の二つの方法

認知心理学は1960年代に成立した当初は、人の心をコンピュータ・メタファーによってアルゴリズムのようにモデル化しようとする試みだった。それまでの主流の心理学での行動主義が人の心を観察不可能なブラックボックスとして研究していたのとは対照的である…

地味さに耐えられない私たち

近代文学は終わっただの、現代思想は終わっただの、と言う言葉を見るたびに、あぁまたバカがひとり、とか悪態ついてしまう。だいたい、何かが終わっただの言うやつには危機感など全くなく、すでに自分に慣れ親しんだ物への追憶か権威的な人物への追従かに過…

私が主流の進化心理学に期待しない理由

現在の主流の進化心理学は社会生物学の系譜にある。テュービー&コスミデスによって創始され、ピンカーによって宣伝された分野だ。しかし、面白いとは思うしそれなりの成果もあることは認めるが、私にはあまり可能性は感じられない。理由は簡単だ、古生物学…

やおい理解の基本文献「子供が叩かれる」

フロイトの論文「子供が叩かれる」。20世紀初めのヨーロッパで書かれた論考にもかかわらず、日本のオタクやヤオイの理解にとても役立つ。この論文では男性と女性が空想する「子供が叩かれる」という幻想を比較している。日本と欧州という異なる文化にもか…

認知科学とは何か

ネット上をのぞくと、認知科学とは何かがあまり理解されていないような気もする。日本の認知心理学の大御所、波多野誼余夫先生による認知科学の説明にリンクしておきます(http://www.kawai-juku.ac.jp/prof/ninchi/ninchi-hatano.html)。ようするに、人の心…

認知科学系のサイトのリンク集(その2)

認知科学ネタばかりですみません。普通に読める記事もまだ手元にはあるのでもう少しお待ちください。でも、認知科学も久しぶりに触れてみるとちょっと面白い。でもまあ、研究者(院生)になっていない時点ですでにやる気が無いともいえる。科学なんて地道で…

日本の心理学についていろいろ

日曜社会学>出不ろぐ de√Blog の沼上『行為の経営学』への感想(http://d.hatena.ne.jp/contractio/20051101)を読んだ。実のところ、心理学も状況は変わらなかったりする。

宮台真司の右翼宣言と反りが合ってない超人と俗人の対立

この文章(http://www.miyadai.com/index.php?itemid=310)は、超人(マイヨール、ソクラテス)vs俗人(マイヨルカ、プラトン)という対立で成り立っている。しかし、その対立は実のところ均一ではない。マイヨールvsマイヨルカの対立とソクラテスvsプラトンの…

樋口一葉「にごりえ」の朗読を聴く

http://www.voiceblog.jp/kotoba/37781.html 樋口一葉「にごりえ」の朗読です。冒頭を聴いたが、お薦め。まるで日本昔話を聴いているような心地よい感じがいいですね。素晴らしいです。ちなみに、私個人は落語風を想定して読んでます。そういえば、一葉は東…

近況みたいなもの

最近は、宮台真司にネタを提供しているだけじゃん、という気さえする蒼龍です。ネットとは評価内容よりも言及そのものに効果がある場所だ。宮台サイトで他のブログへの言及を見るとちょっとむかつく(たいしたことない文章だと余計に)。 ネットで公開された…

亜細亜主義による問題解決は果たして可能か

はっきり言って今度の宮台真司はレベルが高い(http://www.miyadai.com/index.php?itemid=309)。脱落者は必至か。こんなのばっかり公開していれば、トラックバックのレベルも上がるかもしれないが、その前に読む人が少なくなってしまう(それでも構わない気も…

ジジェクの認知科学批判など、認知科学の歴史ではとっくに通りすぎたことだ

認知科学が、意識やクオリアの問題についての思弁的な話をするようになったのは比較的最近、1990年代以降のことだ。それまでは、基本的に実証的な「科学」としての地位を保っていた。1990年代あたりに物理学者ペンローズなどが加わったあたりから、話が思弁…

更新日数50日突破記念!

このブログの更新日数が50日を突破しました。記念として、プロフィールの書き換えとメールアドレスの追加を行ないました。ただし、いきなり画像を送ったりは絶対にしないでくれ、ウイルスだと思ってすぐ捨てるから。 ネタが現代思想から認知科学に移行してる…

澤口俊之「わがままな脳」

日本人の書いた脳科学の解説書としては最良。この人はたまに怪しい本も手掛けるらしいが、この著作はまっとうです。この著者が国際的な第一級の脳科学者であることがよくうかがえる本。とりあえずお薦め。ただしこの著作、認知心理学に関する知識が怪しい、…

ised倫理研第5回の感想

正直言うと、私は倫理を話し合うことに価値を感じたことはない(ised倫理研第5回 http://ised.glocom.jp/ised/20050820)。いくらお偉さんとか知識人とかが倫理について話し合おうが、実際にそれに従う人などあまりいない。これが医者の倫理規定だったら、学会…

私たちはいかにして世界を知るのか--哲学的認識論について--

私的な序論 ある意味で、私は昔からたった一つの疑問についてしか興味を持っていなかった。他の人は世界をいかに見ているのか。果たして私と同じに見ているのか、そうではないのか。人は物事をどのようにして知るのか。なぜ同じ物を見て意見が分かれるのか。…

実験計画とか統計的な有意差とかって別に怪しいもんじゃないよ

メディアリテラシーの練習問題;室井尚の奇妙な反・嫌煙運動プロパガンダ論(山形浩生) http://cruel.org/other/smoking.html 見事。私もタバコは嫌いだけど「吸うな」とまでは言わん。でもタバコの煙ってほんとにいやだ。近くの人がタバコ吸い始めるだけで私…