noteに芸術の解釈についての記事を書いてみた

予想はしてたけど、まぁ読まれないよね〜 少しだけ解説すると、ガダマーとかオークショットとかその辺りの考え方をミックスしている。どちらもどっちかと言うと保守寄りの思想家なのは偶然だと思う。

ここのブログ記事に書いた自分の直感的理解が論文で確認できた話

このブログでは、できれば文献で確認できることを書くように努力はしているが、それでも私がその方が分かりやすいと思ったら直観的な理解に基づいたこともよく書いている。そのうち最近の記事に書いた直観的な理解を論文で確認できた例があったので軽く触れ…

What happend to cognitive science?を読まずに反論論文だけを読む

少し前に認知科学について調べていたら、現在の認知科学を否定的に評価する論文google: R Núñez "What happend to cognitive science?"の要旨ページを見つけた。その要旨を読んで違和感があったが、無料で論文本文を読める訳でなかったせいもあり、そのまま…

なぜ公的な領域にはエビデンスベースが求められるのか?

二十一世紀に入ってから、医療や教育や政策などエビデンスベースが求められる領域が広がっている。エビデンスベースとは「証拠に基づいた」という意味で、経験的な検証を経た手法を用いて医療や教育などを行なおうという動きである。 エビデンスベースとは何…

相変わらずブログに書くようなことはなくはないのだが、単に面倒なのもあるが、そもそも私自身が読んで感心するブログ記事そのものが今やあまりなくて、そのせいで自分からブログ記事を書こうとする気が起きない。ネットで見かける間違った内容や無益な話も…

ブログに書く記事のアイデアはあるのだが、ともかくきちんとした文章を書くのが面倒くさい。だから、ここにアイデアの概要だけを書いてスッキリさせるつもり。 前々から準備しているのは「素人による素人のための教養としての機械学習講座」で、アイデアだけ…

自由エネルギー原理についての私的注釈(ただし解説ではない)

自由エネルギー原理は神経科学者や哲学者や心理学者などの様々な分野の学者によって議論されている注目の理論だ。日本でも紹介され始めて研究が進みつつある。ただそれらを見ていると自由エネルギー原理についての議論がいかに曖昧かが十分に理解されていな…

最近、政治理論(哲学)の世界で政治的リアリズムが流行っているという日本語の論文を幾つか読んでそれぞれに面白かったのだが、その一方で当の政治的リアリズムそのものにはあまりピンとこない。なぜなら、ロールズの政治的リベラリズムと違って、政治的リア…

最近はツイッターでよくつぶやいているが、これはラジオ関連の特別な事態が原因でやってるだけで、別にツイッターが好きになった訳ではない。サービスで認知科学関連のつぶやきもしたこともあるが、反応もないしおそらく理解もされてないのでやるだけ無駄感…

「新記号論」は大雑把に目を通したが、認知科学に詳しい側からすると物足りなさもあるが、今時の (特に日本の)人文学には欠けている野心に溢れた面白い著作だと思った。私はたまに日本の人文学の論文にも目を通すが、正直なところ問題意識の感じられない学…

人は自分にしたことの理由を知っている訳ではない

少し前にニューラルネットワークのブラックボックス性についての話をしたが、この前リンクした記事の座談会に関連した発言があった。 栗原:総務省の「AIネットワーク社会推進会議」の分科会メンバーとして議論した時にも、「それは無理だ」といいました。…

アーキテクチャに埋め込まれる人工知能についての二つの記事を紹介

以前にもした、アーキテクチャに埋め込まれる人工知能の問題について、関連した記事がほぼ同時に出たので紹介します。 まずは海外のもの。知識や用語はこちらのほうが正確。 次は日本のもの。AIと統計(のアルゴリズム)をごっちゃにしたりと、そりゃそれらの…

最近は、認知科学における表象主義についても相変わらず考えながら、統計学の勉強も未だに続けている。ここに書くようなアイデアもないではないが、面倒なのと勿体ぶってるのとでやる気がしない。最近よく読んでいる論文類はキンドルに入れておいてあって、…

書評 ダグラス・マレー「西洋の自死 移民・アイデンティティ・イスラム」

書評 ダグラス・マレー「西洋の自死 移民・アイデンティティ・イスラム」 「西洋の自死: 移民・アイデンティティ・イスラム」 リベラルぶりっ子なエリートによる安易な移民政策がいかにヨーロッパの文化と社会を壊したのかを描いた大作 ヨーロッパの移民大量…

そういえば、少し前にニューラルネットワークはブラックボックスだという話を聞いた時に違和感を感じて軽く触れたのだが、その時はそれ以上は話が展開しなかったが、あらためてこの話を考えてみたい。 結論を言うと、最近のニューラルネットワーク(ディープ…

ブログに真面目な記事を書いてもほとんど読まれないと気づいたので、きちんとした記事など書く気も起きない。ましてや、最近の自分が面白く思っている話題があまりに新しい話すぎて、記事にするのが適切かもよく分からない。私は認知科学にちょっと飽きると…

前回は、まるで自分が認知科学のこと全部分かってます的な語り方をしたけれど、もちろんそんなことは全くなくて、何年も経ってから初めてこんなことが認知科学で話題になっていたんだぁ〜みたいに後から知ることもたまにあるし、逆にこの辺りが重要じゃない…

いい加減に認知科学以外の話もしてみたい気もするが、とりあえず区切りのいい所までは書いてしまおう。 私が学生だった二十世紀末でも認知科学なんて一時的ブームで終わる!と言われていたし、二十一世紀に入っても脳科学ブームの中で認知科学なんて科学じゃ…

前回計算論に軽く触れたので、今度は今話題の予測符号化についての哲学的な話でもしようかと思ったけれど、まだ現在進行中なことも含めてまだ決心がつかない。予測符号化(または自由エネルギー原理)の科学的な側面については日本語でも書籍の出版や学術誌の…

前回は認知科学的な研究における専門領域への細分化についてつい長く語ってしまったが、もともとは今の自分が認知科学のどこに関心を持っているかを書くつもりだった。といっても、私ももちろん個々の具体的な研究テーマについても(素人があるがゆえに)それ…

あまり確信の持てない軽めの思いつきの話はこれまではだいたいはてなハイクに書いてきたのだが、はてなハイクが無くなるということでもう書く気が起きない。いつの頃からかブログの方は比較的きちんとした記事を出すことになってしまっていたが、かといって…

書評 O.A.ハサウェイ&S.J.シャピーロ「逆転の大戦争史」

「逆転の大戦争史」 法学者が戦争の違法性を巡る歴史を描いた読みやすい一般書 本書は原題は「国際主義者たち」で副題は「いかにして法外な戦争へのラディカルな計画が世界を形成したのか」だ。国際主義とは力の均衡を謳うリアリズムと対になる交際関係論の…

勘違いしやすい統計の基礎用語を整理する

ベイジアンについては、認知科学の理解にとっても重要だし統計的検定にも関心があるしで、相変わらず勉強中なのだが、その過程で困ったことがある。実は、頻度主義とベイズ主義の比較に興味を持ってネットにあった日本語の論文やスライドを幾つか見たのだが…

なぜかネットで手に入る英語による認知科学の教科書を見る

お世辞にも日本の認知科学を巡る状況は褒められた状況ではない。書籍に関しても、私がこのブログを書き始めた十年ちょっと前に比べればかなりマシになったとはいえ、全体的に見れば楽観視はできない。それでも一般向け読み物としての入門書はいくつかあって…

2018年を振り返って二十一世紀の認知科学関連ブームを考える

2018年の認知科学関連ブームを振り返る 2018年を振り返って思うのは、実用的な方向に本格的に振り向いたことで人工知能ブームや道徳心理学ブームがようやく収まってきた感覚であり、その結果として二十一世紀に入ってから断続的に続いていた認知科学関連のブ…

ニューラルネットワークの歴史について少しだけ確認する

ネットで調べものをしていたときにたまたま「NNが心理学と生理学から離れていった瞬間」を見つけて読んだ。Nature論文(1986)のことは知らなかった(私が知っていたのは同年に出た二巻本の方)だったので、そこは勉強になったが、それ以外については同意できな…

ベイジアンの合理的分析について考える

前回の記事でTauber et al."Bayesian models of cognition revisited"を読んでから、その著者らが批判したがっている最適アプローチなるものが気になって調べてみた。まず、実際に調べてみるとTenenbaumらの研究が合理的だとされる理由がはっきりとしてきた…

おかしなおかしな認知のベイジアンモデル批判

べイジアンについては引き続きいろいろ調べ続けているが、その中で『心理学評論』第61巻1号 特集「統計革命」を最近になって見つけた。この特集への感想として初めに思ったのは、思ったよりも特集名に合致した論文はそれほど多くないことだ。「心理学評論」…

カントから見る予測符号化と合理的ベイジアンの特徴

「The predictive processing paradigm has roots in Kant」を目にして間もないうちは、これを元にして予測符号化(predictive coding;predictive processingとも呼ばれる)と表象主義について記事を書こうと予定していたのだが、そもそもこのテーマ自体が広大…

4E認知は仲良しごっこのウソお友達グループだったのか?

認知科学では二十世紀の末頃(特に80年代から90年代まで)に、主流(特に古典的計算主義)に対抗する動きとして身体化論の流れが様々な形で起こった。それは二十一世紀にも受け継がれて、主要な概念であるembodied,embedded, extended, enactiveから頭文字を取っ…