2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧
私自身は社会問題をネタ化するつもりはないので、評論はあまり書く気がしない(履修問題とか自殺予告とか茶番にしか思えない、なんで今さら問題に?*1)。しかし、認知科学の話にも飽きてきている(記事のストックはまだあるが)。かといって、哲学の話には…
A Unified Psychology? http://scienceblogs.com/mixingmemory/2006/11/a_unified_psychology.php(英語のブログです) 日本では認知革命の意義が理解されないとずっと不満に思ってきたが(認知科学は欧米じゃ既に一般的なのに…)、アメリカでも似た事情はある…
宮台ブログにトラックバックした後に当該記事の多少の修正が行なわれたが、それによってこちらの記事を訂正する必要はなさそうだ。もし存在者-存在の区別が分かりにくいなら、意識-無意識の区別で考えてもらっても構わない(この用語は精神分析色が気になる…
宮台ブログの記事(http://www.miyadai.com/index.php?itemid=430)に関連して、使われている概念を整理をしてみました。 何が人間的かは結局は合意手続き(正統性)の問題だが、何が人間かは全ての前提たる自明性(正当性)の問題だと。 複雑な社会における正…
コネクショニズム・アプローチが成功した領域は知覚と運動の比較的低次のレベルであり、思考と言語の領域や知覚と運動の高次のレベルではあまりうまくいっていない。その点ではピンカーのコネクショニズム批判は正しい。 認知心理学には、データ駆動処理(ボ…
宮台ブログにアップされた『制服少女たちの選択』文庫増補版あとがきを読んで、大学の授業で教育社会学の文献として紹介された懐かしい本とか、オウム事件時に高校生だった私は感情移入バリバリとか、そういう言う話は置いとくにしても、ピアジェとブルデュ…
Litt, A., Eliasmith, C., Kroon, F. W., Weinstein, S., & Thagard, P. (forthcoming). Is the brain a quantum computer? Cognitive Science.(PDF) http://cogsci.uwaterloo.ca/Articles/quantum.pdf(ポール・サガードのHP http://cogsci.uwaterloo.ca/B…
エドワード・リードもトマセロもヴァレラも、そろいもそろって著作で参照しているのはS.J.グールドの方であり、ピンカーと違ってドーキンスの方ではない。この違いが、私が進化心理学と生態学的アプローチを分けて考える根拠の一つにもなる。ここで誤解する…
「誘惑される意志」ジョージ・エインズリーASIN:4757160119、訳が悪くて読みづらかったダマシオの本を読むと何となく理解できる気がしてくる。人は感情と言う基盤の上で意識を成り立たせている。感情なしの意識はありえない。ここで、近視眼な判断をする双曲…
赤を見る 感覚の進化と意識の存在理由 ニコラス・ハンフリー著/柴田裕之訳 「赤は魂を直接揺さぶる力だ」 赤を見る体験から、視覚・意識のクオリアヘ 正面のスクリーンを真紅の色で照らす。この「赤を見ている」私やあなたの脳で、いったい何が起きているの…
AI 事典 第2版 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4320120639/ 私はよほど気が向かないとアマゾンのレビューなど書く気になどなれないが(新刊紹介は他の人がやってくれ)、これはぜひ紹介したいと思うようになった(気まぐれ〜)。こんな紹介、ネッ…
今年は10周年!書物復権2006:復刊決定一覧 http://www.kinokuniya.co.jp/01f/fukken/fukkanlist2006.html 「哲学・思想・言語・宗教」の項を見てください。エーデルマン復刊です、おぉー(今ごろ気づいた)。お世辞にも訳がいいとは言いませんが、唯一の翻…