2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧
今度の小熊秀雄の詩の朗読はとても素晴らしいです。特に「しゃべり捲れ」は絶対のおすすめです。これで、少しでも小熊秀雄のファンが増えてくれればいいのですが。 私のクセで少し御託を並べます。前回の反省からか、かなり表現豊かに詠まれています。それは…
角田光代「空中庭園」(文春文庫)isbn:4167672030。宮台真司の紹介による映画のあらすじとは異なるようだ。ところで、この小説は、宮台真司がその話を得意とする、郊外を舞台にしている。郊外というには田舎すぎる気もするが、ここに描かれるのは、宮台真司…
認知科学における重要な著作や論文の年表
今回の宮台真司は難解だ*1。しかし、言いたいことはただ一つのようだ。「日本は戦争責任を取れ!」。これを正当化したいがために論旨を展開しているようだ。基本的な意見としては賛同できる。ただし、なぜこんなにめんどうな理屈を必要とするのかは、この文…
俗流のポストモダン思想や社会的構築主義ほどたちの悪いものはない*1。彼らは異常性や多様性を賞賛する。しかし、彼らはわざわざ異常性や多様性を公表することで初めて享楽を得る。彼らは自らの内側にそれだけで肯定的な何かを見出すことができずに、他人に…
小熊秀雄の詩の朗読を聴いて考え込んでしまった。もともと私は、一方でクラシックの古楽を好んで聴き、もう一方で英詩を入り口にして日本語の詩歌に興味を持った。この2つには結びつきがあるのだが、それは言葉と音楽との関係を媒介としている。宮台真司が…
トラックバックが失敗したということなので、ここにアドレスを書いておきます(これならすぐ行けます)。小熊秀雄の詩の朗読が聴けます。ちなみに、私のコメントもすでに書き込み済みです。よろしければ、ぜひどうぞ。 Blog表現よみ作品集 http://www.voiceb…
日本の政治家はヒステリーである。ヒステリーとは病名である。しかし、ここで問題にしているのは病気としてのヒステリーではない。性格類型としてのヒステリーである。精神の病を性格類型に応用することは、クレッチマーを始めとして多く行われている。例え…
ひさしぶりに東浩紀(id:hazuma)の情報化社会に関する考察を読んだ(日経のサイト「ITPlus」*1 )。東浩紀の「情報自由論」は連載中に面白く読んだが、実のところ当時からその論には違和感を感じていた。それは次の理由からだ。 環境管理型を完全実現した高度ユ…
こら、借金、利息をつけて返しやがれ借りたもんは耳をそろえて返すのが、道義ってもんじゃ返せないっていうのか、このやろうそんなことで世間様に顔向けできるんかいなそんな野郎が生きていていいと思っとるんかいないったい、いつまで待たせりゃ気が済むん…
宮台真司の右翼/左翼の違いの定義に関連したおもしろい記述を見つけたので、以下にその部分を引用してみよう。 (24)今日、大文字の右翼と大文字の左翼との差異がぼやけていると云々されることが多い。これに惑わされないためには、二つの概念が左右対称では…
前回ブログの悪口を言っときながら、トラックバックがあるのに喜ぶ。前日からあったはずなんだから気づけよって。それに、翻訳にグーグルからアクセスが…。ストック(蓄積型)な文章も出してみるもんである。なわけで、ブログ熱少し戻る。一応ネタはまだある…
ネット上は自由保護区にすぎない ブログはフロー(流動)かストック(蓄積)かという記事を読んだが、どう考えてもフローだろうと思う。ブログは掲示板よりはましかとも思ったが、ちょっと見て回ればそうでもないと分かる。みんなして、その場その場の感想を…
私たちは次のように主張してきた、別の人の反応としての聞こえることや見えることが同じ反応を起こす刺激そのものであるという意味での特別な模倣の能力はないのであり、むしろもし別の人の行動と同じ行動がある個人において現在すでにあるならば、模倣を可…
ある男がいるとする。彼は昔は貧乏でお金がなかった。お金は、欲しいが持っていなかった。この矛盾が、彼の欲望をお金へかき立てることになった。この時点では、彼にとってはお金が対象aである。対象aとは人が生きていくうえで必要なものであるが、現実にお…
物語と映画技法が一体化した見事な作品。ただし、あまりに完璧にできすぎていて、かえって私はそれほど惹かれなかったが。しかし、これが傑作であると言う事実には代わりがない。 物語は、水上の寺院を舞台に、タイトル通りに主人公の人生を四季になぞらえて…