ウィキペディアの認知科学に関連した項目

ネット上のフリー百科事典ウィキペディアWikipedia)なんてまじまじと見たことなどなかったけど、認知科学関連の項目はネット上で手に入る情報の中でも出色なようだ。以下でちょっと文句も言っているが、とはいえ自分で説明を書き込むほどの自信はない。その前にはてなキーワードを何とかしろ、ですね。
認知心理学 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6
きれいな説明。カーネマンとかトヴァスキーって誰、と思ったらヒューリスティクス(人がたいてい行なう物事へのあいまいな判断法)の人でした。用語は知ってたけど、研究者までは知らなかった。こういうのはまだ結構ある。
記憶 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A8%98%E6%86%B6
これはすごい、便利すぎる。私も本を読んでて短期記憶と作業記憶の違いが分からなくなっているときがある。これで安心?でも、作業記憶を提唱したバッドレーの名前ぐらい出ててもいいかな。あとはタルヴィングによる分類もあるともっと便利(たしか、意味記憶が潜在記憶だったような)。*1
知覚 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%A5%E8%A6%9A
この知覚の脳での処理の説明の詳しさはなんだろうか。脳科学が少し苦手な私には便利か?それより、アクティブ・タッチの説明には感心。ギブソンの知覚理解の説明としてはこれほど簡潔で分かりやすいのはないだろう。
心の理論 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%83%E3%81%AE%E7%90%86%E8%AB%96
く、くわしい。バロン=コーエン好きがいるのか?とはいえ、脳の話ばっかりで実験の話があまりないところに著者らの傾向を感じる。
生成文法 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E6%88%90%E6%96%87%E6%B3%95
なんだこりゃあ、詳しすぎます。専門家が書いたのかと思わせるほどの分量の多さ。ちなみに、私はピンカーなどの解説書でごまかしてる。
認知言語学 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E6%84%8F%E5%91%B3%E8%AB%96
上の項目とセットということで。私はあまり詳しくないので参考になる。レイコフ&ジョンソン「レトリックと人生」を読んだ衝撃は忘れられないが。

  • そのほか

人工知能の項目*2はちょっといまいちかな。脳科学の項目*3は分かりづらいな。侵襲的方法と非侵襲的方法の区別さえ書いてない。それから臨床研究への言及がないのもまずいかと。

*1:あとからこんなのを見つける。英語教師のための認知科学・認知哲学 http://ha2.seikyou.ne.jp/home/yanase/cognition.html。記憶関連の要約あり。ここで紹介されている新書の「言語の脳科学」はまだ読んだことない。立ち読み段階で既知の知識が多いし認知言語学への偏見が強いしで遠ざけている。

*2:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E7%9F%A5%E8%83%BD

*3:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%A7%91%E5%AD%A6