2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧
お暇な方はどうぞ↓ 蒼龍のAmazonレビュー一覧 少し前の人文書中心で、気まぐれで書いてるだけなので、新刊やお勧め本をレビューする可能性は低いです。てか、私が個人的に好きな本は地味な物ばっかりだし、本当にお勧めできる本はたいてい私ごときの書くこと…
バーリンの自由論―多元論的リベラリズムの系譜 貧弱なバーリン論とバーリンの影響を受けた学者の単なる紹介を並べただけの本 自分の政治思想への興味の一環としてバーリンに興味を持ってこれを読んだのだが、完全な期待外れ。題名に反してバーリン自身につい…
私の数少ない愛読雑誌の日経サイエンスの最新号には、私のような認知科学好きにはヨダレのでるような記事が目白押しだったが、特に記事「パラドックスに合理あり | 日経サイエンス」には興奮してしまった。私ごときがその内容をうまく説明などできないので、…
「スピノザ共同性のポリティクス」 スピノザ・ルネサンス以後のスピノザ論として悪くないが、それ以上の期待はしない方が妥当 二十世紀後半にフランスでスピノザを新たに読み直すスピノザ・ルネサンスが起こり、その影響を受けたスピノザ論としてはそれなり…
デイヴィドソン―行為と言語の哲学 デイヴィドソン哲学の総論としては貴重だが、解説は分かりにくく批判も説得力に欠ける デイヴィドソン哲学を全体として扱った著作は今でも珍しいが、解説書としては分かりにくい上に説明が独特な所も多く問題ありで、素直に…
自由論(新装版)(ただし引用は旧版から) 今となっては「二つの自由概念」しか読むに耐えないが、それでさえ価値的には資料に近い 消極的自由と積極的自由の二分法で有名になった「二つの自由概念」を含んだ政治思想家バーリンのエッセイ集。古典と化した「…
「エコー・メイカー」星4つ 脳損傷による精神障害を題材にした地味ながらも優れた大作 この小説が傑作なのは全米図書賞を採ったことなどからも分かるので、それについてはもう詳しく述べない。脳障害が題材になってはいるが、この作品に出てくる様々な脳障…