2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

脳へのダイナミック・アプローチってどうなの?

RIKEN BSI NEWS No. 24 May 2004 脳磁図:非侵襲的手法で探る、ヒトの脳機能 http://www.brain.riken.go.jp/bsi-news/bsinews24/no24/special.html テレビなどのマスコミで紹介される脳科学にうんざりしてるときに、こういう日本でのマトモな研究を見るとほ…

最近のこのブログは軽い更新ばっかりだが

最新号の日経サイエンスで(あの脳科学の)茂木氏の対談を読んだ。相手はプリオン説に関する著作(ブルーバックス)を書いた人だ。以前にも書いたが、私の茂木氏への評価は低い。しかし、今回の対談では面白いことを言っている*1。最近の脳研究は専門分化が激し…

コメント欄では切りがないのでこっちに

うっ、id:killhiguchiさんは15年も前からトマセロ(の著作)とお付き合いしてたんですね。なんかすごい人に当たってしまった。私など最近になってやっとトマセロのことを知って、改めてみてみるといろいろな著作でトマセロの論文が参照されていることにやっと…

トマセロ関連のブログ記事の紹介

最近トマセロってどうなのって思って検索してみました。その途上でいろいろ見つけたので紹介します。 トマセロ関連のブログ記事 信号と記号は違う http://d.hatena.ne.jp/dtkame/20060330#p1 最近出版されたトマセロの翻訳からの引用つき。でもこの程度じゃ…

辞書の項目「プラグマティズム(pragmatism)」

…(2)理解の明白さを得るために次のような格率を適用することによって形而上学は大いに明らかにされる、という意見。「おそらく実際のふるまいを持っているはずの何かしらの効果を考慮すると、私たちは自分の概念作用の対象がその効果を持っていると思う。…

放送大学の最新講義の紹介

私のテレビは地上波しか映らないが、最近はどのテレビ番組もつまらないと感じることが多いので、放送大学にチャンネルを回すことがある(といっても夜しか見ないが)。そこで見た最新講義をちょっと面白いと思ったので紹介しておきます(私自身はこれからも見れ…

哲学・思想メモ、その他

分析哲学とは何か http://d.hatena.ne.jp/nuhsnuh/20060402#p3 分析哲学とフランス現代思想との簡単な特徴が列挙されて比較されてます。個々の例を挙げて反論もできますが、全体像としてはまぁまぁ納得でしょうか(ケチつけると切りがない)。こういうのって「…

認知科学の教育への応用に関する一考察

「eラーニングの土台:行動主義、認知主義、状況主義学習論とその統合」発表原稿(PDF) http://kogolab.jp/cgi/joyful/img/94.pdf (http://kogolab.jp/mt/) まず始めに言いたいことは、状況論はそのもとにかえって考えると学校教育への応用はできない、少…

ロルフ・デーゲン「フロイト先生のウソ」

題名からするとトンデモ本くさい(私もそう思っていた)。しかし、実は実証的な心理学研究に基づいて書かれたきちんとした著作。おそらく文庫で手に入る心理学本の中では最良(かつ唯一マトモ?)な著作です(新書ならマトモな心理学本はもっとたくさんある。ダン…

人の合理性はどこに存在するのか

始めに結論を書いてしまおう。人の合理性は理性の中にはない。人の合理性は抽象的な論理的判断の中にではなく、その場その場で行なう状況判断の中にこそある。だから、いくら待っても理性的な賢い民衆など現われることはない。だからといって、政治家やエリ…